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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十)金色の処女

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十)金色の処女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 137.868 Zeichen · 278 Bildschirme

Aozora Bunko

四

「誰が一体先に介抱したんだ」

「それも若主人の祐吉ですよ。女子供は逃出してしまったし、他の者は面喰らって何にも出来なかったそうです」

「それっきりかい」

と平次。

「もう少し突っ込んで聞出そうと思ったが、猪之吉親分がイヤな顔をするから、いい加減にして引揚げて来ましたよ」

「そいつは惜しかったね。滅多に人の縄張に手を出す俺じゃねえが、幽霊殺しは面白いな」

平次はひどく好奇心を煽られた様子ですが、きっかけがないと、進んで乗出すわけにも行きません。

四

事件はそれっきり、平次の手から遠く離れてしまいそうでした。が、親分の好奇心の燃え立つのを見ると、ガラッ八の八五郎は室町の「小法師」へ行って、その良い鼻を働かせ、とうとう番頭の理三郎をおびき出してしまいました。

「番頭さん、そんなに屈託しているより、銭形の親分にでも相談してみちゃどうだい。自慢じゃねえが、親分は江戸開府以来といわれる捕物の名人だ。本当に罪のないものなら、きっと助けて下さるに違えねえ」

「そうでしょうか、銭形の親分さんは、若旦那の甲子太郎様を助けて下さるでしょうか」

「まア行ってみるがいい」

「常盤橋の親分さんに悪いようなことはないでしょうか」