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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十)金色の処女

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十)金色の処女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 137.868 Zeichen · 278 Bildschirme

Aozora Bunko

私より二つ年上で、本来ならば――」

言いかけて祐吉は口をつぐみました。小僧が二人――吉之助と宮次が縁側を通ったのです。

「本来ならば、左太松がこの家の跡を継ぐはずだったと言うのでしょう」

「いや」

祐吉はちょっと絶句しました。うっかり言い過ぎたことに気が付いたのでしょう。

いろいろ訊ねてみましたが、無口なのと、ひどく用心しているらしいので、主人の祐吉からは何にも引出せません。

続いて逢ったのは家付きの娘で祐吉の女房お小夜、これはすっかり怯えて、何を訊いてもオロオロするばかりです。そのうえ恐怖と心配に屈託して、眼の下を黒くしている有様。美しいという評判の女房振りも、一向冴えないのは物足りないことでした。

「親分さん、左太松を殺したのは、兄じゃございません。何とか助けてやって下さい、――兄はそんな悪いことの出来る人ではないのです」

「でも動かぬ証拠がありますよ」

平次は我ながら気のきかない事を言ったと思いました。お小夜を激発するつもりにしても、これはまたあんまりな言葉です。

「証拠はいくらあっても、――この下手人ばかりは兄じゃございません」

妙に断乎とした調子です。