Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十)金色の処女
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十)金色の処女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 137.868 Zeichen · 278 Bildschirme
「そんな事もないでしょう、私の言うのは、主人の言い付けだから」
「仲間や朋輩のことを告げ口するのは、忠義とは別のものですよ。一度にどれくらいずつ小遣をやったんです」
「子供の事だから、――十二文やったり、百文やったり、一朱握らせたり」
「そいつは結構な躾じゃありませんね」
「でも」
平次はもうこれ以上の追及を断念しました。小僧に金までやって、告げ口を奨励するような主人に、あまり大きな仕事は出来そうもないと見たのでしょう。
「その宮次とどこへ行ったんです」
「ちょっと永代まで――」
と祐吉。
「川へ突き落したんじゃありませんか、親分」
ガラッ八は平次の耳に囁きます。が、その声は、五六間先まで聞えそうです。
「とんでもない、そんな事をするものですか。宮次はツイそこまで私と一緒に歩いて来ましたよ。門口を入って、振り返ると、姿が見えなかったので、びっくりしたようなわけで――」
祐吉のくどくどと説明するのを、平次はもう聞いてはいませんでした。
「八、大変なことになるかも知れない。来い」
呆気にとられる祐吉を後に飛出す平次。八五郎がその後へ続いたことは言うまでもありません。
「どこへ親分」