Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十)金色の処女
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十)金色の処女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 137.868 Zeichen · 278 Bildschirme
「…………」
「始め祐吉ばかり疑ったのと、女の手であの細工が出来ないと思い込んだのがこっちの手落だったよ。二階の小僧を使ったとは思いもよらない」
「なるほどね」
「とにかく、イヤな捕物だったよ。人間らしい奴は一人もいねえ、理三郎は別だが――」
平次は悲しそうでした。悪人ばかりの中で仕事をして、誰の足しにもならないのが腹立たしかったのです。
「でも甲子太郎に家を継がせてやったじゃありませんか」
とガラッ八、少しばかり慰め顔です。
「甲子太郎も坊っちゃん育ちすぎるよ。お国のような女に引っかかるようじゃ、あの家を持って行くのもむつかしかろう」
「でもお小夜は可哀想ですね」
「そうだ、あの女は可哀想だ、悪い亭主を持った女の気の毒さを一人で背負っているような女だ」
平次はつくづくそんな事を言うのでした。