Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十)金色の処女
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十)金色の処女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 137.868 Zeichen · 278 Bildschirme
九
と書いた御用の唐櫃、力任せに蓋をハネると、中から燦として金色無垢の処女の姿が現われます。
全身に金箔を置かれたお静は、半死半生のままこの中に入れられて、捨てるか殺されるかする最後の運命を待っていたのでした。
「あッ、それを助けては」
後ろから縋り付くお小夜を蹴返して、金色の処女を小脇に痛む足を引摺って外へ飛出す平次、――それと同時に、
轟然――天地も崩れるような物音。
天に冲する火焔の中に、高田御殿は微塵に崩れ落ちてしまいました。
九
これは後でわかった事ですが、峠宗寿軒の前身は、駿河大納言忠長の臣で、本草学の心得があるのを幸い、京都に行ってその道の薀奥を極め、身分を隠して大塚御薬園を預かるまでに出世したのです。
主君忠長自殺の後は、なんとかして、家光に怨みを報じようと、泉州境で親しくなった葡萄牙人スデロを呼び寄せ、高田御殿の中に祭壇を設けて、欧羅巴の中世に流行った悪魔を祭神とする呪法を行ったのでした。これは切支丹と一緒に渡来した怪奇を極めた邪教で、その祭に夥しい犠牲を要するところから、腹心の者に命じて、音羽九丁目に唐花屋という小間物屋を出させ、江戸中の美女を釣り寄せては、その内でも優れた美人を誘拐かして犠牲にし、連夜ひそかに悪魔の呪法を修して将軍家光を調伏する計画だったのです。