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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十)金色の処女

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十)金色の処女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 137.868 Zeichen · 278 Bildschirme

Aozora Bunko

「お前に少し訊きたいことがある――この紅と半襟は何のために持っている」

平次の調子は静かですが、いや応言わさぬ強さがあります。

「紅や半襟を、折助や仲間が持っていちゃ悪いのかえ、――夜鷹や白首にやるんじゃねえ、十六になる妹に持って行ってやるつもりで買っておいたんだ」

「それは良い心掛けだ、――匕首は?」

「そいつは男の魂だ。万一の時の用意に持っていちゃ悪いか」

鉄は事ごとに逆ねじを喰わせます。

「よしよし、それもお前の言うのを本当にしよう。ところで、お前は何か隠していることがあるようだ。町方の手で調べて解らぬことはないが、そんな事をして、身分素姓が知れると、お前の請人がとんだ迷惑をするよ」

「…………」

「お前も聞いたはずで、昨夜このお屋敷の奥方が亡くなられたが――それは悪者の悪戯から起ったことだ。詳しく言えば、紅筆で書いた願文から起ったことだ、――その願文を書いた奴は、下手人も同様だが――お前はその疑いを受けている。その紅皿の貰い手をつれて来て、お前と突き合せるまでは、許すわけにいかないよ――」

「…………」

「お前の身許を洗ってみようか、それともここで言ってしまうか、どうだ、鉄」