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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十)金色の処女

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十)金色の処女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 137.868 Zeichen · 278 Bildschirme

Aozora Bunko

「なるほど、それじゃお篠は縛れまい。もう一度山名屋へ行ってみようか」

平次は恐れ入るガラッ八をつれて、もう一度湯島へ行ってみました。

「銭形の、大変なものが手に入ったぜ」

真砂町の喜三郎は、泥だらけの脇差を振り廻して、すっかり悦に入っております。

「どこにそんなものがあったんだ」

と平次。

「一町ばかり先の下水に突っ込んで、血だらけな柄だけ水の上に出ているのを、子供が見付けて大騒ぎしていたんだ」

「柄だけ出ていたんだね?」

「柄が隠れるほど打ち込んでいちゃ、見付からなかったかも知れない」

「どれどれ」

受取ってみると、なるほど手頃な脇差で、溝泥で滅茶滅茶になっておりますが、鍔から上は大して汚れず、紺糸を巻いた柄には、ベットリ血がこびり付いております。

「この脇差の持主がないから不思議さ、それに鞘もない」

喜三郎はまだその辺を嗅ぎ廻りながら、こう言うのです。

平次は、一応家の者に当りましたが、何の得るところもありません。浪人者の鞍掛蔵人に言わせると、この脇差は犬威しのようなもので、町人のたしなみに持ったものだろうということ、武士の魂とは、少し縁の遠い代物です。

「金沢町へ行ってみよう、ここは喜三郎兄哥に頼んで。