Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十)金色の処女
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十)金色の処女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 137.868 Zeichen · 278 Bildschirme
若い時分に道楽強かったことや、朋輩の倅という遠慮や、性格的ないろいろの欠点が、春日藤左衛門の心を、武家出の鳩谷小八郎の方へ傾けている様子です。
平次はそれくらいにして、内儀の玉江を別室に呼んでみましたが、この美しい継母からはなんにも引出せません。お百合の死んだ驚きと悲しみに顛倒して、何を訊ねても、世間並の返事しか聴かれなかったのです。
続いてあやめ、これは大変な収穫でした。
「悪者は、どうかしたら、この私を殺す心算ではなかったでしょうか」
姉に似ぬ美しい顔を硬張らせて、そのつぶらな眼をしばたたくのです。
「どうしてそんな事が」
と平次。
「だって、笛の音のする間、皆んな自分の部屋に居るようにと言われたのに、私は、怖いからお母さんのお部屋へ行ったんです」
「…………」
「すると、お母さんはお勝手へ行って、お部屋にはいらっしゃらなかったから、お帰りを待っていたんです」
「……?」
「その間に、姉さんは、私に用事があるかなんかで、私の部屋へ行き、うっかり手間取っているところを、後ろ姿が似ているので、私と間違えて殺されたのではないでしょうか。年はずいぶん違っているけれど、あんまり着物の柄が違っては、嫁入り前の姉さんに気の毒だからとおっしゃって、お母さんのお指図で、私とお姉さんとは似たようなものを着ているんです」