Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十)金色の処女
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十)金色の処女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 137.868 Zeichen · 278 Bildschirme
「解っているじゃないか、八兄哥」
佐吉は苦り切った顔を持って来ます。
「佐吉兄哥、――俺も解った心算だが、どうも腑に落ちないことがある。一と晩よく考えて、明日の巳刻(十時)過ぎに、またここで逢うことにしようか」
平次は変なことを言い出しました。
「そんな手数のかかる事をしなくたって、下手人の匂いのするのを挙げたらいいじゃないか」
と佐吉。
「それがいけない」
「作松でなきゃ、継母の玉江さ、――下女と一緒にお勝手に居たっていうが、あの下女だって一と役買っているかも知れねえ」
「まア、待ってくれ、佐吉兄哥。下手人はどうせ逃げっこはねえ、何事も明日のことだ」
平次は何か考えたことのある様子で、サッサと引揚げましたが、一二町行くと小戻りして、主人の春日藤左衛門を呼出し、門口で何やら念入りな注意を与える様子でした。
それから真っ直ぐに神田へ――。
「八、これから一と晩かかる心算で、一色友衛と鳩谷小八郎の身許を洗ってくれ。親兄弟のことも出来るだけ詮索するんだよ」
「そんな事ならわけはねえ」
「それから、下っ引を駆り出して、あの家の通夜にやってくれ。一人へ一人ずつ見張りをつけるようにするんだ、判ったか」