Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十)金色の処女
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十)金色の処女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 137.868 Zeichen · 278 Bildschirme
平次はガラッ八に手を貸して、一色友衛を縛り上げます。
「親分、これが曲者? あの娘を殺したのがこの男でしたか」
藤左衛門はよろよろと崩折れて、鳩谷小八郎に援けられました。
「一色家の何もかも、――格式も、芸も、みんな春日家のお前さんに奪られたと思い込んでいるのですよ。根性の曲った人間の考えることは、まともな人間には判らない」
不意に縛られた友衛は立上がりました。
「そればかりじゃない、あやめまでこの俺を踏付けやがった――売女」
「あれエ――」
物凄い呪いの叱咤を浴びて、あやめは暴風の前の草花のように大地に崩折れました。
「八、向うへつれて行け」
平次は八五郎に目配せして、必死と狂う一色友衛を遥かの方に遠ざけながら続けました。
「みんなあの男のひがみだ。が、内弟子も、外弟子も、あんな綺麗な娘を勘定に入れずに、芸事にばかり打ち込んで来ると思うのも間違いだ。――人間は人間が考えるよりは弱い。早く婿を決めることですね」
平次はそう言い捨てて、八五郎の後を追います。いつもの人を縛った後口の悪さを舐めているのでしょう。
馬吉は、物置の中でいつまでも銭の勘定をしておりました。