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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十)金色の処女

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十)金色の処女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 137.868 Zeichen · 278 Bildschirme

Aozora Bunko

こんがらかった事件を持て余して、万七は競争相手の平次の智恵まで頼ろうとするのです。

「それも尤もだが、ね、兄哥、どんな証拠があるにしても、伝吉は人を殺すような人間には見えないが、どういうものだろう」

「顔や様子じゃ判らないよ、お澪といい仲になっているようだから、世帯を持つ金でも欲しかったんだろう、お玉ヶ池の閑斎坊主は、百も出しゃしめえ」

「だが、金は奪った様子はないぜ、それに、娘をくれないから、伝吉が憎いのは閑斎で、周助は若い二人にとっては恩人だぜ――唄の文句にもあるじゃないか、恋の取持ちゃ何とかよりも可愛い――とな」

平次は洒落たことを言いました。

「フーム」

「その周助を殺すわけはないじゃないか」

「出刃庖丁は伝吉のだし、流し元は血だらけだし、袢纏はプンと腥いぜ。魚の血だか、人間の血だか解ったものじゃない」

万七が頑固に主張するのも無理のないことでした。事件のあった朝、駆け付けて三軒長屋を調べると、伝吉の家の流し元から溝へかけて、鮮血を洗った水が溜っていたばかりではなく、袢纏は大抵魚の脂と血に染んで、その上へ人間の血が付いても見分けのつかないほど汚れていたのです。