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Japanische Klassiker mit Furigana

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ずいひつ みやもとむさし

随筆 宮本武蔵

吉川 英治

Lesen Sie 随筆 宮本武蔵 (ずいひつ みやもとむさし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 141.786 Zeichen · 278 Bildschirme

Aozora Bunko

各家の武蔵論

各家の武蔵論

新聞小説論がやかましい。外国電報と時代小説は読みそうもない人達だけの声だから、他山の風として措いてもよいが、そんな中に何も選りに選って、夕刊小説に宮本武蔵などは書くものじゃない。

案のじょうさっそく、予告を見たが十回も載らないうちに、そら講談だとおいでなすった。中村武羅夫、岡田三郎、みんな御年配の方がそう仰っしゃるのだ。これは一般の常識だから抗議は一切いわない。

なるほど、延享三年版の戯作本に、花筏巌流島というのが出ている。なかなか趣向は愉快に組んであって、佐々木巌流が吉岡の娘に惚れ、吉岡を殺して逃げる、武蔵は吉岡の子で、肥後の加藤家に流浪して来て、宮本武右衛門という者の養子になり、実親の仇を討って、巌流島の仇討というものを天下にとどろかせるという筋。

花筏の作者は、八文字屋自笑という男で、姫路宿屋の段とか、神変杉狒々退治の段とかいうように、仮名手本式に十三段にわけて、大喜利を巌流島敵討の段でむすんであるが、文化七年にまた、佐川藤太という者が補筆して上梓しているし、この他にも、享和三年に平賀梅雪著の二島英雄記という十巻ものの院本が出版されている。