Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ゆきぐにのはる
雪国の春
柳田 国男
Lesen Sie 雪国の春 (ゆきぐにのはる) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 136.000 Zeichen · 266 Bildschirme
義経は越前の国府から、用でもないのにわざわざ平泉寺に参詣し、衆徒と応対して危く馬脚を露わそうとしているが、そんな場合にも弁慶の気転によって、言いのがれたことになっている。京の君を羽黒山のちごだと偽ると、花の枝を折って贈ろうとする者があり、または横笛の一曲を所望する者がある。それをも仲に立ってしかるべく弁慶が取なしたことになっている。その他庄内では田川太郎実房の子の瘧病を祈祷してみたり、また直江の津の笈さがしの場合でも、いささか事を好むに近い点まで、山伏の真似を試みて着々と皆成功している。山伏もしくはこれに接近していた者でなかったら、とうていこれだけの物語を語ることはむつかしく、また筋を運ぶためにはそれまでの必要はないのであった。つまりは奥州辺土の生活に修験道の交渉が多く、誰しも若干の興味をこれに寄せていた時代相を、暗示するものと解してよいのである。いわゆる出羽三山の歴史は今やはなはだしく埋没した。熊野と羽黒との交通は、尋ねてみることも困難である。しかも熊野がこの方面に向かって、かつて盛んに伝道した痕跡は残っているので、古くは名取の姥の夢の歌の話、これに次では各地の熊野神社と、これに因縁ある沢山の鈴木氏は、今なおその名残を留めている。