Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ゆきぐにのはる
雪国の春
柳田 国男
Lesen Sie 雪国の春 (ゆきぐにのはる) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 136.000 Zeichen · 266 Bildschirme
夢は新たなり
を限度として昼日中からコタツで転寝をするような、寂しい人生を展開することができなかったであろう。昔も今も偶然の外部の変化に刺戟せられ、でき合いの境遇に囚われまたは引き摺られていくことは、人間のまことに気の毒な一つの癖であった。
夢は新たなり
奥州で津軽・栗原・信夫、羽前の最上、それから信州木曾の園原などにおいては、炭焼藤太は必ず金売吉次の父であった。山に入って炭を焼くことが因縁をなして、他日万福長者の第一世となったという土地の口碑は、この広い区域にわたって共通である。今日の山小屋の寂しく薄暗い炭焼生活を知っている人々に、一人としてこんな莫大なる将来の幸運を想像しうる者があろうか。しかも先年自分がほぼ証明しえたところでは、南は沖縄の島まで分布する同一の昔話は、いずれも炭焼がみずからこれを発明し、かつ携えあるいて、所々の山国の雪の中の住民にも語ったらしいのである。すなわち彼らは一種の職業的空想家であった。
それというのが本来木炭の用途が、原則として家庭日常のものでなかったからである。狸か何かの皮を縫い合わせて、大なる踏鞴というものを作り、それを足で踏んで盛んに炭の火を起こし、金属を鎔解していろいろの器物を造る人ばかりが、山に竈を築いて多量の炭を製するの必要を持っていたゆえである。