Japanische Klassiker mit Furigana
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Lesen Sie 丹下左膳 (たんげさぜん) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.861 Zeichen · 480 Bildschirme
「お藤、すぐけえってくる。それまでこの壺を、大事にあずかってもれえてえ。頼むぞ」
「嫌だねえホントに。どこまで水臭いんだろう。お前さんの大事なものなら、あたしにだって大切な品だろうじゃないか。なんの粗略にしてたまるものかね。安心して行っておいでよ」
「壺を押入れにでもかくして、おれがけえってくるまで家をあけねえでくれよ」
「あいサ。承知之助だよ」
萩乃へあてた手紙をふところへねじこんだ左膳、この声をうしろに聞いて、左手に濡れつばめの柄をおさえ、尺取り横町を走り出た。
チョビ安はもうドンドン先へ駈けてゆく。
その時。
駒形の大通りから、この高麗やしきの横町へきれこもうとしていた一人の屑屋。
「屑イ、屑イ! お払いものの御用は……」
縦縞の長ばんてんに継ぎはぎだらけの股引き。竹籠をしょい、手に長い箸を持って、煮しめたような手拭を吉原かぶり。
「エエ屑屋でござい――」
横町の角で、いきなり飛びだしてきた誰かに、ドシンとぶつかった。
出あいがしら……よろめきながら、
「ヤイッ、気をつけろい!」
と、威張りました。
十二
「なんでエ、屑屋にぶつかるたア人間の屑だから、拾ってくれてえ洒落かい」