Japanische Klassiker mit Furigana
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ちきゅうとうなん
地球盗難
海野 十三
Lesen Sie 地球盗難 (ちきゅうとうなん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 84.072 Zeichen · 168 Bildschirme
彼はウムと呻ると、右手でその額を押えた。するとその手から、また黄煙がサッと上って、手の甲の上に、同じような赤い斑点が現れた。河村は見るも物凄い形相となり、真紅な口をガッと開いたかと思うと、両手で虚空をつかんで、そのまま絶命した。実に悲惨とも凄絶ともいいあらわし難い彼の最期だった。
「何者だッ!」
大隅は話し半ばに怪しき方法によって河村を虐殺した者のあるのを悟り、奮然として、門番の小屋から外に飛びだした。岩蔵に違いない!
ところが彼は、屋外に出てみて、オヤと叫んだ。――岩蔵が今木立の奥にある玄関のところから、庭園の砂利の上をノコノコこっちに歩いてくるのを見た。
「彼が殺ったのだろうか? これは不思議だ」
門番の小屋から三百メートルほども離れたところを歩いている岩蔵が、どうして河村を殺害することができたのだろう。その岩蔵は、大隅の姿を認めると、急ぎ足でこっちへ近づいて来た。
「オイ、どうしたのだ」
と、大隅はイザといえば彼に躍りかかるつもりで、声をかけた。
「……イヤ、お客さんが見えたので……」
「客が見えた。客とは誰か?」
「……ドクトル、シュワルツコッフ」
怪しきドクトル