Japanische Klassiker mit Furigana
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ちきゅうとうなん
地球盗難
海野 十三
Lesen Sie 地球盗難 (ちきゅうとうなん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 84.072 Zeichen · 168 Bildschirme
「……すると、沖についた白い汽船は、どこの船だか国籍が分らなかったというのだネ。碧眼の船長は何を君たちに頼んだのか、それを思い出してみなさい」
「……籐で編んだ四斗樽よりまだ少し大きい籠を三個陸揚げすることを頼まれたなア。持ち上げようとすると、それは何が入っているのか三人でやっと上るほどの重さじゃった。……」
「そうだ。そこでボートに乗せて、海岸まで搬んでいったね。船長も一緒について来たね。それから三つの籐の籠を、どうしたんだったかネ」
「……海岸の暗闇の中には、誰か手提電灯を持って立っていた者があった。近づいてきたのを見ると、それは辻川博士じゃった」
「えッ、辻川博士!」と佐々記者は声を嚥んだ。
「うん、辻川博士だったネ。それから?」
「辻川博士は何か分らぬ異人語で船長と話をしていたが、相談がまとまったものと見え、その三つの籠をわし等に担がせて、山麓の博士の家へ持ちこませたことじゃった」
「そうだそうだ。そこで取引は済んだのだ。それからどうした……」
「それからわし等は、一室に入れられてたいへん御馳走になって、たんまり金を貰った。しかし用事はまだ残っていたのじゃ。