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Japanische Klassiker mit Furigana

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ちきゅうとうなん

地球盗難

海野 十三

Lesen Sie 地球盗難 (ちきゅうとうなん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 84.072 Zeichen · 168 Bildschirme

Aozora Bunko

ねえ、君も同感するだろう。とにかく近く地球を離れてみたいと思うんだが……。イヤその前に、一つ面白い実験をやりかかっている。今夜だよ。今なんだよ。君が来られると面白いのだが……ナニ今夜はオリオン星座から目が離せないって。そりゃ残念だ。とにかく僕は今夜この実験をやってしまわないと、研究のプログラムが……そうそう、その通り。じゃあ、この次は十六時に……。失敬!」

博士の奇怪なる電話はそこで切れた。対手は一体何者だろう。五〇一が四ポイントいくつだとかいうが、何を意味しているのだろうか。「近く地球を離れてみたい……」などといっているが、まるでおかしな会話に外ならない。しかしそんなところさえ深く問わないとすると、博士の電話における会話は、通常の人の会話に比べて、すこしも乱れているところがない。むしろ優れた学者なのではないかと思わせるような渋い会話だったともいえる。博士の精神状態は不健全なのか、それとも健全すぎるのであろうか。また博士は悪人であろうか。それともそれは思い違いであろうか。大隅学士は前にエスペラント語をすこし勉強したことがあったので、博士の会話内容がわかっただけに、正邪曲直いずれを博士の上にスタンプすべきかに悩むところが甚だしかった。