Japanische Klassiker mit Furigana
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ちきゅうとうなん
地球盗難
海野 十三
Lesen Sie 地球盗難 (ちきゅうとうなん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 84.072 Zeichen · 168 Bildschirme
そして自室に帰って小さくなっていたが、もういい頃だと思って、様子を見るために、再び引返してきたのだという。その言葉は嘘ではないようだ。すると河村の負傷は、すべて博士の仕業だということになる……。
「それでは丁度幸いだ。河村さんのために、医者を呼んで来てやりたまえ」
ところが岩蔵はそれを肯んじなかった。なにしろこの怪博士邸内には、常規では到底考えられないような怪しい生物などが飼ってある。それを今、村人に知らせるのには反対だ。ことに武夫少年のためにも、たいへん不幸を懸けはしないか。なぜなら、銅像のように急に超巨人になった武夫を見て、村人はきっと化物あつかいをするに相違ない。それはまた武夫の母を苦しませることになり、引いては今ここに人事不省になっている彼の父親を更に昂奮させる種にもなるから、俺はいやだア……というのであった。そしてこういうことを附け加えて云った。
「……これ位の傷なら、あっしだって手当が出来ますよ。なにしろ、あっしは外科の方なら、ちょっと心得がないわけでもないのでネ。ごらんなせえ。この足を一本無くしたときにも、あっしゃ、人手なんか、ただの一つも借りなかったくらいですよ」