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Japanische Klassiker mit Furigana

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ちきゅうとうなん

地球盗難

海野 十三

Lesen Sie 地球盗難 (ちきゅうとうなん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 84.072 Zeichen · 168 Bildschirme

Aozora Bunko

もしそうなら、ぜひ悪魔払いのお呪いをせんと、生命がないでのう」

大隅はお内儀の声が、だんだん遠くに小さくなってゆくのを感じた。彼は疲労のためにそのままグッスリと熟睡に陥ったのであった。彼の疲労はちょっとやそっとでは恢復しそうもなかったのである。

それからどの位経ったかしらないが、大隅学士は、突然金切り声を聞きつけて、ハッと眼が覚めた。

ドタドタドタと梯子段に尻餅をつきながら転げ落ちてゆくような音、そして、

「ウーム」

という呻り声。

彼は何事が起ったのかと吃驚して跳ね起きた。愕いたことに、もうすっかり夜になっていた。頭の上には五燭の電灯が一つ点っていて、室内には蚊いぶしの匂いがプンプンしていた。彼は階段の方へ二、三歩行きかけたが、そのとき何だか室内に人の気配を感じた。

「誰もいない筈なのに、誰だろう?」

と思って、室内をグルッと見廻したが、そのとき窓のところから何ものとも知れず真白なものがフワリと外へ飛び出していった。

「呀ッ……」

彼は恐ろしさよりも好奇心が先に立って、すぐ窓のところへ駈けつけた。するとその白いものの尾のようなものが、欄干にダラリと懸って、蛇のようにスルスルと外へ出てゆくところであった。