Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
よあけのつじ
夜明けの辻
山本 周五郎
Lesen Sie 夜明けの辻 (よあけのつじ) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 42.801 Zeichen · 86 Bildschirme
「伴れがあったって?」
「全部で七人いた。あすこに倒れていたのは四人だが、負傷して辛くも生き延びた者が三人ある……いまおれの家へ来ているんだ」
十郎兵衛はあっと云って眼を瞠った。
「二時間ほど前に、裏口からそっとやって来た。三人の中に桃井久馬がいたんだ」
「三年まえに江戸詰めになって行った、あの桃井か」
「そうだ」
伊兵衛は道の左右に眼を配りながら、声をひそめて続けた。
「あの久馬だ。三人とも怪我をしている。大した傷ではないし、世間に知れてはいかんから、いま母と妹に手当をさせているが」
「それでいったい……その七人はどうしたんだ。あんな処でなにをしたんだ。斬った相手というのは何者だ」
「山県大弐だ」
「なに、あの山……」
「手を下したのは大弐じゃない、孫次郎の云ったとおり盲無念というやつだ。七人はお家のために大弐を刺そうとして、ひそかに後を尾けてこの小幡へ来ていた。そして鬼鉾山で追詰めたのだが、盲無念のために、逆に四人斬られ、三人も傷ついてしまったのだ」
「なんのために、しかし、どうして山県大弐をお家のために斬ろうとしたんだ」
「江戸家老、国家老、この両者と重役たちのあいだの相談で、大弐をお上の賓師に迎え、なお藩政の枢機に参与させようということになっているそうだ……ところが、山県大弐の学説は幕府の忌諱に触れる点が多く、おまけ