Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠4
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠4 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 264.133 Zeichen · 524 Bildschirme
町へ出る時にも、やっぱり米友は烏帽子を冠って白丁を着ておりました。それから例の杖に油壺をくくりつけて肩に担いでおりました。今夜もまたでえだらぼっちの来襲に備うべく、燈籠の番をする必要があればこそ、油を買いに行くのであります。
でえだらぼっちというのはそもそも何者であろうかというに、これは伝説の怪物であります。素敵もない大きな男で、常に山を背負って歩いて、足を田の中へ踏み込んで沼をこしらえたり、富士山を崩して相模灘を埋めようとしたり、そんなことばかりしているのであります。
でえだらぼっちという字には何を当箝めたらよいか、時によっては大多法師と書きます。ところによってはレイラボッチとも言います。そんなばかばかしい巨人があるわけのものではないけれど、諸国を旅行したものは、どこへ行ってもその伝説を聞くことができます。今でも土地によってはその実在をさえ信じているところもあるのであります。でえだらぼっちが八幡様へ喧嘩を売りに来るという伝説の迷信が取払われないから、米友は今夜も燈籠へ火を入れなければなりませんでした。
「でえだらぼっちもでえだらぼっちだが、八幡様も八幡様だ」