Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠4
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠4 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 264.133 Zeichen · 524 Bildschirme
塀のまわりや壁の下に身を摺りつけて、中の様子を伺っていると、数多の折助が、遠慮のない馬鹿話をしたり高笑いをしたりするのがよく聞えましたけれど、女の声としては更に聞えることがありません。
米友はついに怺え兼ねて、その杖を塀のところに立てかけて、それに足をかけて飛び上りました。天性の敏捷な米友は易々と塀を乗り越えてしまいました。塀を乗り越えるとその杖を上から引き上げて、屋敷の中の井戸端からソット忍びました。
ここは、折助どもの集まっている、いわゆる大部屋であります。昼のうちはそんなでもなかったのが、いつ集まったか、盛んな人集りで、一方の隅にかたまって博奕に夢中なのもありました。真中どころにごろごろして竹の皮包みの餡ころかなにかを頬張りながら、下卑た話をしてゲラゲラ笑っているのもあります。
博奕の方ではスポンスポンと烈しい音がしていました。今まで着ていた唐桟の着物を脱いで抛り出すのもあり、縮緬の帯を解いて投げ出すのもありました。
こちらで寝転んで、餡ころを頬張りながらゲラゲラ笑って下卑た話をしているのが、米友の耳によく入ります。米友は戸の節穴からそっと覗いていると、蜜柑箱を枕にした折助が、