Japanische Klassiker mit Furigana
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こうじょうさいぼう
工場細胞
小林 多喜二
Lesen Sie 工場細胞 (こうじょうさいぼう) von 小林 多喜二 (こばやしたきじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 91.234 Zeichen · 184 Bildschirme
十五
かゝる仕事は当該工場の外部のものが担当するのが最もいゝ。そして工場内の労働者はそのビラが工場内でどのような反響を起したか、何人の共鳴者があったかを、その晩の研究会での報告者の役目をつとめる。で、今日の工場内の動揺に対して、次にはどういう形で更にアジテエションが与えられねばならぬか、新たに出来た工場内の共鳴者は逃がさず捕えて、どんな風に組織を進めてゆくか……等、集会は全く活気を呈するに至るだろう……。」
――これは全く正しい。
と河田は云った。
――危なかったな。僕等もこの線に沿って行かけなればならない。
十五
ドンナ困難があろうと、何より先きに「工場新聞」が発行されなければならなかった。プロレタリアの新聞は「宣伝、煽動」の機関であるばかりでなく、同時に集合的な「組織者」の役目を持っていた。
工場新聞は工場内の労働者が自分で体得した日々の経験、工場内の出来事、偽瞞的な政策等を分り易く、具体的に暴露して、それにマルクス主義的な解答を与え、漸次彼等を階級意識に目覚めさせて行く任務を持っていた。――だが、この新聞の持つ究極の意味は、それによってプロレタリアの党(共産党)の影響を深く工場の労働者大衆の中に浸透させ、やがては党を工場の基礎の上に建設する目的をもっていた。