Japanische Klassiker mit Furigana
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たんていやわ
探偵夜話
岡本 綺堂
Lesen Sie 探偵夜話 (たんていやわ) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 140.363 Zeichen · 277 Bildschirme
そして、素直に駐在所へひかれて行きました。
「お話はこれだけですよ。」と、倉部巡査は言った。「もう大抵お判りになりましたろう。」
「判りました。」と、私はうなずいた。「すると、そのおげんという女は相原医師の情婦であったんですか。」
「そうです。この女のために先の細君は身を投げるようなことになったのです。相原医師も、もちろん悪い人ではありませんから自分の罪を非常に後悔して、それがために低能児となった我が子を可愛がっていたのです。しかしおげんとの関係はその後も長く継続していて、世間の人にはちっとも気付かれないようによほど秘密に往来していたらしいのです。それでも与助や雇婆のお百はうすうす承知していたらしく、与助はともかくも、お百はおそらく口留めされていたのでしょう。そうしているうちに、おげんは死んでしまったのですが、その父の五兵衛はむかしの関係を頼ってその後も相原医師のところへ時々無心に出入りしていたそうです。おげんが死んでしまって見れば、相原医師もいつもいつも好い顔をして五兵衛の無心をきいているわけにも行きません。月日の経つに従ってだんだん冷淡になるのも自然の人情でしょう。