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Japanische Klassiker mit Furigana

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たんていやわ

探偵夜話

岡本 綺堂

Lesen Sie 探偵夜話 (たんていやわ) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 140.363 Zeichen · 277 Bildschirme

Aozora Bunko

五兵衛の方は博奕でも打つ奴ですから、その後も無頓着に無心を言いに来る。相原医師の方はだんだん冷淡になる。その結果がこの怖ろしい悲劇の動機となって、相原医師に相当の蓄財のあること知っている五兵衛は、雨のふる晩に手斧を持って相原家へ忍び込み、主人と雇婆を惨殺したのです。」

「やはり与助が酒を買いに行った留守ですか。」

「そうです。与助も無論殺してしまうつもりであったのです。主人と雇婆とを殺して、それから金のありかを探そうとするところへ、ちょうど与助が酒を買って帰って来たので、ついでに殺してしまおうかと思って手斧をふりあげると、与助が怖い眼をして睨んだそうです。それが遠いむかしに与助を負って身を投げた相原の先妻の顔にそっくりであったので、五兵衛も思わず身の毛がよだって、なんにも取らずに逃げ出してしまったそうです。」

「すると、与助は相手が五兵衛だということを知っていたんですね。」と、わたしは又訊いた。

「五兵衛は手拭で顔を深く包んでいたそうですけれど、与助はちゃんとひと目で睨んでしまったらしいのです。あの馬鹿にはきっと死んだおふくろが乗りうつったに相違ありませんと、五兵衛は警察でふるえながら白状しました。