Japanische Klassiker mit Furigana
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ふたばていよだん
新編 思い出す人々
内田 魯庵
Lesen Sie 新編 思い出す人々 (ふたばていよだん) von 内田 魯庵 (うちだろあん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 215.401 Zeichen · 427 Bildschirme
これも御多分に洩れないズボラであって、一度は金のために奇禍を買ったので、その後を潔くする意味で雪後と改称したが、一生借金の苦労に追われて終に名を成す遑がない中に、夫妻相続いて急性の肺患に犯され、一と月経たぬ間に夫婦とも鬼籍に入った極めて不幸な作者であった。根が三馬鯉丈系統の戯作者肌に出来上った男だから、いつも月夜に米の飯で暢気に暮し、貧乏にも借金にも少しも怯げずに、執達吏の応接などは手に入ったもんだった。眉山が債権者と折衝するに方って相談対手としたのは専らこの男で、世帯を畳んだ時に身の廻りのものを預けたのもこの男の家なら、放浪から帰ると直ぐ頼ったのもこの男の家であった。(紅葉が『金色夜叉』を書く時、高利貸の知識や粉本を借りたのもまた花痩からであった。)
この時は小一時間も話した。駄洒落で執達吏を煙に巻く花痩が同席していたから、眉山も元気に噪いで少しもシンミリしなかった。
間もなく二度目に家を持ったのが牛込の北山伏町で、債務の段落が一時着いたというもののやはり旧債に祟られていた。或時尋ねると、「昨日は突然差押えを喰って茶呑茶碗まで押えられてしまった、」