Japanische Klassiker mit Furigana
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ふたばていよだん
新編 思い出す人々
内田 魯庵
Lesen Sie 新編 思い出す人々 (ふたばていよだん) von 内田 魯庵 (うちだろあん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 215.401 Zeichen · 427 Bildschirme
美妙斎美妙
一 欧化熱の早産児
一 欧化熱の早産児
丁度この欧化主義の最絶頂に達して、一も西洋、二も西洋と、上下有頂天となって西欧文化を高調した時、この潮流に棹さして極端に西洋臭い言文一致の文体を創めたのが忽ち人気を沸騰して、一躍文壇の大立者となったのは山田美妙斎であった。美妙斎はあたかも欧化熱の人工孵卵器で孵化された早産児であった。
これより先き美妙斎は薩摩の美少年の古い物語を歌った新体詞を単行本として発表した。外山博士一流の「死地に乗入る六百騎」的の書生節とは違って優艶富麗の七五調を聯べた歌らしい歌であったが、世間を動かすほどに注意を牽かないでしまった。が、この詩を発表した時が十八だというから、美妙の早熟の才は推して知るべきである。
美妙斎の名が初めて世間を騒がしたは『読売新聞』で発表した短篇「武蔵野」であった。極めて新らしい言文一致と奥浄瑠璃の古い「おじゃる」詞とが巧みに調和した文章の新味が著るしく読書界を驚倒した。「美妙斎とはドンナ人だろう?」と、当時美妙斎の作を読んだものは作者の人物を揣摩せずにはおられなかった。が、新聞で読んで感嘆したのはマダ一部少数者だけであったが、越えて数月この「武蔵野」