Japanische Klassiker mit Furigana
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ふたばていよだん
新編 思い出す人々
内田 魯庵
Lesen Sie 新編 思い出す人々 (ふたばていよだん) von 内田 魯庵 (うちだろあん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 215.401 Zeichen · 427 Bildschirme
見せびらかしてるというような話をして、いわゆる大家先生たちも遊びに掛けると存外な野暮で、田舎臭くて垢ぬけがしないと嘲っていた。それから比べると、文壇では大家ではないが、或る新聞小説家が吉原へ行っても女郎屋へ行かずに引手茶屋へ上って、十二、三の女の子を集めてお手玉をしたり毬をついたりして無邪気な遊びをして帰るを真の通人だと称揚していた。少くも緑雨は遊ぶ事は遊んでもこの通人と同じ程度の遊びだと暗に匂わして他の文人の下等遊びを冷笑していた。壱岐殿坂時代の緑雨はまだこういう垢抜けした通人的気品を重んずる風が残っていた。
簾藤へ転じてからこの気風が全で変ってしまった。服装も書生風よりはむしろ破落戸――というと語弊があるが、同じ書生風でも堕落書生というような気味合があった。第一、話題が以前よりはよほど低くなった。物質上にも次第に逼迫して来たからであろうが、自暴自棄の気味で夜泊が激しくなった。昔しの緑雨なら冷笑しそうな下等な遊びに盛んに耽ったもので、「こんな遊びをするようでは緑雨も駄目です、近々看板を卸してしまいます、」と下等な遊びを自白して淋しそうに笑った事があった。