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Japanische Klassiker mit Furigana

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ふたばていよだん

新編 思い出す人々

内田 魯庵

Lesen Sie 新編 思い出す人々 (ふたばていよだん) von 内田 魯庵 (うちだろあん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 215.401 Zeichen · 427 Bildschirme

Aozora Bunko

を巻軸として短篇数種を合冊した『夏木立』が金港堂から出版されて美妙斎の文名が一時に忽ち高くなった。

丁度同時に硯友社の『我楽多文庫』が創刊された。紅葉、漣、思案と妍を競う中にも美妙の「情詩人」が一頭地を抽んでて評判となった。続いて金港堂から美妙斎を主筆とした『都之花』とが発行されて、純文芸雑誌としてのエポックを作ったので、美妙斎の名は忽ち喧伝されて、トントン拍子に一方の旗頭と成済ましてしまった。

今日の金港堂は強弩の末魯縞を穿つ能わざる感があるが、当時は対抗するものがない大書肆であった。その編輯に従事しその協議に与かるものは皆錚々たる第一人者であった。然るにこの大勢力ある金港堂が一大小説雑誌を発行するに方って如何なる大作家でも招き得られるのに漸と二十歳を越えたばかりの美妙を聘して主筆の椅子を与えたのは美妙の人気が十分読者を牽くに足るを認めたからであろう。その頃金港堂の編輯を督していたのは先年興津で孤独の覊客として隠者の生涯を終った中根香亭であった。が、『都之花』については美妙が一切を主宰して香亭はただ巻尾に謡曲の註釈を載せただけであった。その時は明治二十一年の春であった。