Japanische Klassiker mit Furigana
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ふたばていよだん
新編 思い出す人々
内田 魯庵
Lesen Sie 新編 思い出す人々 (ふたばていよだん) von 内田 魯庵 (うちだろあん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 215.401 Zeichen · 427 Bildschirme
書いたものもまた色も香も艶も生気もない萎れた花の憐れさを思わせるようなものばかりだった。
二葉亭が没した時、諸家の追懐談を集めた追悼録を作ろうとして少年時代の友たる美妙斎へも寄稿を依頼した。その時の美妙の返事は敗残者の卑下した文体で、勝誇った寵児のプライドに充ちた昔の面影は微塵も見られないで惻隠に堪えられなかった。
それから一、二年経ってからであろう、美妙の訃の伝わったのは。最後の隠れ家は駒込の伝中辺だと聞いたが、丁度旅行していたし、十何年間もまるで音信不通であったし、それ以前とても親友というほどの関係でなかったから葬儀に行かなかったが、後に聞くと送棺者がただ僅かに三、四人だったそうだ。自ら世を狭くしたのだとはいえ、誠に気の毒な最後であった。
それから数月経って聞いた咄だが、最後は石橋思案と丸岡九華が専ら世話をしたそうだ。いよいよ重体となってから、九華はシュークリームが美妙の大好物であると聞いて見舞に一と折持って行った。美妙は大変喜んだので、家人も厚く感謝して大切にし、病人の外は子供にさえも手をつけさせなかったそうで、黴の生えたシュークリームが臨終の枕頭に残っていたそうだ。