Japanische Klassiker mit Furigana
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ふたばていよだん
新編 思い出す人々
内田 魯庵
Lesen Sie 新編 思い出す人々 (ふたばていよだん) von 内田 魯庵 (うちだろあん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 215.401 Zeichen · 427 Bildschirme
なり、されどこのごろは筆を執るも慵くてただおもひくづをれてのみくらす、誠にはかなきことにこそあれ。」
「反訳叢書は本月うちに発兌せんといひしを如何にせしやらん、今においてその事なし、この雑誌には余も頼まれて露文を反訳せしにより、その飜訳料をもて本月の費用にあてんと思ひをりしに今は空だのめとなりしか、人事齟齬多し、覚えず一歎を発す。」
「この頃は新聞紙を読みて、何某は剛毅なり薄志弱行の徒は慚死すべしなどいふ所に到れば何となく我を誹りたるやうにおもはれて、さまざまに言訳めきたる事を思ふなり、かくまでに零落したる乎。」
当時の二葉亭の煩悶はこの数節に由るも明かであろう。進んで小説家たる覚悟も勇気もなく、さればとて退いて欲するままに静かに読書研究するをも許されない境涯であった。二葉亭の日記に、「公債を買ひたい買ひたいといふゆゑ周旋していよいよとなるといやになり、借家を買ひたい買ひたいといふゆゑ周旋していよいよとなるとこれもまた二の足を踏む人は周旋人が迷惑すとかやいひたり、旨き事をいひたるものなり、」とあるは当時の二葉亭が右すべきや左すべきやと迷った心状を自ら罵った冷嘲であろう。