Japanische Klassiker mit Furigana
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ふたばていよだん
新編 思い出す人々
内田 魯庵
Lesen Sie 新編 思い出す人々 (ふたばていよだん) von 内田 魯庵 (うちだろあん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 215.401 Zeichen · 427 Bildschirme
曰く、「平凡は平凡也、それを強て非凡とおつしやるなら非凡でもよろし、されど平凡はやはり平凡也、首相の招待に応ぜざりしはいやであつから也、このいやといふ声は小生の存在を打てば響く声也、小生は是非を知らず、可否を知らず、ただこれが小生の本来の面目なるを知りたる而已、」云々と。それから最後に、「いずれその中に行く」と私が書いたに対して、「謀面は今時機に非ず、やがて折あるべし、」と結んで、手もなく当分面会謝絶を通告して来た。私が二葉亭から請取った何十通の手紙の中でこれほど墨痕淋漓とした痛快なものはない。青筋出して肝癪起した二葉亭の面貌が文面及び筆勢にありあり彷彿して、当時の二葉亭のイライラした極度の興奮が想像された。が、腹の立ったありのままが少しも飾られないで表白されているだけに、二葉亭の面目が歴々と最も能く現われていた。このいやというが二葉亭の存在を打てば響く声であるといったは何よりも能く二葉亭を説明している。
二葉亭の文学嫌いは前にいったように単純な志士気質や政治家肌からではなかったが、それほどに懊悩してジリジリと興奮するまで文学を嫌い抜いていたのは、一つは「このいやという存在の声」