Japanische Klassiker mit Furigana
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はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
Lesen Sie 灰色の巨人/魔法博士 (はいいろのきょじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 156.085 Zeichen · 312 Bildschirme
通されたのは、りっぱな応接間でした。くずやはくずかごをそばにおいて、大きな安楽いすに、いばりかえって、どっかと、こしかけました。
そこへ主人の園井さんが、はいってきて、
「あなたが、明智さんですか。ほんとうに明智さんですか。」
と、うたがわしそうに、くずやの顔を、じろじろながめました。
「そうですよ。ぼくの変装は、なかなか見やぶれませんからね。じゃ、これをとりましょう。さあ、どうです。これなら、わかるでしょう。」
くずやはそういって、顔のぶしょうヒゲに指をかけると、それをめりめりと、ひきはがしました。顔の皮を、めくってしまったのです。その下から、あらわれたのは、たしかに明智探偵の顔でした。
園井さんは、あっといったまま、つぎのことばもでません。
明智は、ちょっとのあいだ、素顔を見せるとまた、つけヒゲを、顔にはりつけました。すると、もとのきたないくずやです。
くずやは、そばにおいたくずかごの、かみくずをかきわけて、二つの黒いウルシぬりの箱を取りだして、テーブルの上にならべました。そして、両方のふたをとると、いっぽうには、金色の王冠がはいっていて、もう一つの方は、からっぽの箱でした。