Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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はいいろのきょじん

灰色の巨人/魔法博士

江戸川 乱歩

Lesen Sie 灰色の巨人/魔法博士 (はいいろのきょじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 156.085 Zeichen · 312 Bildschirme

Aozora Bunko

「この王冠は、れいのサーカスの少女たちがかぶっていた、メッキの王冠のひとつを、かりてきたのです。これが手品の種になるのですよ。しかし、このままではいけません。おたくの『にじの宝冠』とそっくりの形に、なおさなければなりません。十一日までには、まだ二日あります。そのあいだに、かざりやにたのんで、秘密にこれをなおさせるのです。それには『にじの宝冠』を見せなければなりませんが、あのたいせつな品を、外へ持ちだすのは危険ですから、ぼくが、ここで写生して、その絵をかざりやに見せて、なおさせることにします。」

くずやにばけた明智の説明を聞いて、園井さんは、みょうな顔をしました。

「にじの宝冠のかわりに、そのにせものを、巨人にわたして、ごまかすのですか。しかし、あのぬけめのないやつが、そんなにせもので、ごまかせるでしょうか。」

「いや、にせものを、わたすのではありません。あなたが持っていかれるのは、やっぱりほんものの方です。そして、あれをあいてにわたすのです。このにせものをつかうのは、そのあとですよ。正一君を取りかえしてしまったあとで、ちょっと手品をやるのです。それには、箱もおなじでないと、ぐあいがわるいので、銀色の箱のかわりに、この黒ウルシぬりの箱に、ほんものの『にじの宝冠』