Japanische Klassiker mit Furigana
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はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
Lesen Sie 灰色の巨人/魔法博士 (はいいろのきょじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 156.085 Zeichen · 312 Bildschirme
黒い壁の前に、まっ黒なものが立っていて、そこへ、光があたらないのですからね。
おじさんが、足を投げつけると、その子どもが、足にはいていた黒い袋のようなきれを、ぱっとぬぐのです。そして、もうひとり、からだじゅう、まっ黒な助手がいて、投げられた人形の足に、黒いきれをかぶせて、かくしてしまうのです。
こうして、両方の足、両方の手、胴体、首と、投げるたびに、それを、黒いきれでかくして、その瞬間に、立っている子どものほうは、手や、胴体や、首にかぶせてあった黒いきれを、ひとつひとつ、とっていくのです。そうすると、投げられた手や、胴体や、首が、つぎつぎと、くっついていくように見えるのです。そして、その子どもは、ニコニコして、ぼくたちのほうへ歩いてきましたが、むろんさいしょ、縄を登っていった子どもではありません。
さいしょの子どもは、まだ、てんじょうからさがっている板の上に、かくれているでしょう。つまり、よくにた子どもがふたりいて、ひとりは、縄を登り、ひとりは、向こうの黒い壁の前に、黒いきれで、からだをつつんで、立っていたというわけですよ。
ブラック=マジックなんて、だれでもしっている手品です。