Japanische Klassiker mit Furigana
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はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
Lesen Sie 灰色の巨人/魔法博士 (はいいろのきょじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 156.085 Zeichen · 312 Bildschirme
「ウヘヘヘヘ……、とりこにならないって? ウヘヘヘ……、きみは、そうして、ちゃんと、つかまえられているじゃないか。もうどうしても、逃げだすことが、できないじゃないか。」
「ところが、ぼくは、つかまえられていないんだよ。まったく自由なんだよ。」
「えっ? まったく自由だって? ウヘヘヘ……、やせがまんも、いいかげんにしろ。それとも、わしの部下の手をふりはなして、逃げだすとでもいうのか。」
「逃げだすなんて、ひきょうなまねはしないよ。逃げださなくても、自由なんだ。きみのとりこには、なっていないのだ。」
明智探偵は、なんだか、わけのわからないことを、いうのでした。
「えっ、逃げださなくても、自由の身だというのか。ウヘヘヘ……、からだは不自由だが、心だけは自由だというのだろう。」
「からだも自由だよ。ハハハ……、魔法つかいは、きみばかりじゃない。ぼくだって、こうみえても、魔法の名人だよ。」
黄金怪人は、また、だまってしまいました。なんだかきみが悪いのです。明智のいうことが、よくわからないのです。明智のほうが、一枚うわてで、ばかにされているような気がします。しかし、弱みを見せてはならないと、いっそう大きな声で、笑ってみせました。