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Japanische Klassiker mit Furigana

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りょうきのはて

猟奇の果

江戸川 乱歩

Lesen Sie 猟奇の果 (りょうきのはて) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 134.971 Zeichen · 270 Bildschirme

Aozora Bunko

その常識をのり越えて突然全く新しい事柄が起るというのは、考え得られぬことだ。この事件の奥には何かしらゾッとする様な恐ろしい秘密がある。僕はこの頃、身の毛もよだつ、ある幻想に悩まされているのだよ。科学を超越した悪夢だ。人類の破滅を予報する前兆だ」

併し、この明智の暗示的な物の云い方は、波越警部には通じなかった。彼は全く別のことを云った。

「幽霊男と共産党の握手か。と云って総監に笑われたが、君この点をどう思うね」

「僕はまともに考える。彼奴の大陰謀の一つの現われではないかと思う。宮崎常右衛門氏の紡績会社は、確か争議中だったね」

「アア、君の考えもそこへ来たね。争議中だ。男女工一団となって、まるで非常識な要求を持出している。だが、その意味で宮崎家を襲ったとすると、家人に少しの危害も加えず、何一品持出していないのが不思議だね」

「それが、重大な点だ。奴等は何かしら運び出した。併し邸内には紛失したものがない。この不気味な矛盾。……恐ろしいことだ」

「で、君はあの番附みたいな連名帳を信じるかね。第二に襲われるのは君自身だという」

それを聞くと、何故か明智は真蒼になった。