Japanische Klassiker mit Furigana
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りょうきのはて
猟奇の果
江戸川 乱歩
Lesen Sie 猟奇の果 (りょうきのはて) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 134.971 Zeichen · 270 Bildschirme
でも、又いつお目もじ出来ますことやら、西と東に所を隔てました上、あなた様は御多用の身、それに道ならぬ恋の悲しさは、わたくしからお側に参ることも叶わず、つろうございます。本当に恋というもののつらさもどかしさが、今初めて、しみじみと分りました様に思われます。お推もじ下さいまし。………………………
愛之助は非常な早さでそれを読んだ。遂には読むに耐えなくなって、末尾の三四行を飛ばして、名宛を見た。
四郎さまみ前に 御存じより
とある。明かに夫ある女から、品川四郎への恋文だ。
「僕はまるで心当りがないのだよ。併し、封筒の宛名は確かに僕だ。僕がどこかの細君と不義をしているのだ。余り思いがけないことなので、誰かの人の悪いいたずらと思っていたが、君の今の話を聞いて見ると、この手紙にはもっと恐ろしい意味があるのかも知れない。つまり、その鶴舞公園で話をしていた女から、偽の品川四郎への手紙が、本物の僕の所へ舞い込んだのかも知れない。なぜと云って、見給え、差出人の所も名も書いてないけれど、消印が確かに名古屋だ。……オヤ、君どうかしたのかい」
愛之助は唇の色を失って、顎の辺に鳥肌を立てていた。