Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十)金色の処女
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十)金色の処女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 137.868 Zeichen · 278 Bildschirme
最初は成瀬という人を、山脇玄内と思い込んだのはお前と同じことさ」
「ヘエ――」
「岡っ引は証拠を揃えることも大事だが、人間を見ることも大事だよ。――あの成瀬という人は、兄の山脇玄内のやり口をよく知っていたんだ。同じ霞流忍術の達人で、兄弟だもの、それは無理のないことさ。尾州の二千両、天城屋の千両、みな兄に罪を犯させたくないから、俺に教えて捜し出させたんだ」
「ヘエ――、それほど賢い人間が、何だって忍術指南の看板などを出して、上役人の目に止まるような事をしたんでしょう」
ガラッ八の疑問はなかなか突っ込みます。
「それが解らないばかりに苦労したよ、――笹野の旦那のお言葉添えで、甲賀町の忍術者のところへ行って聴くと、霞流の忍術というのは大変珍しいもので、天下にこの流儀を伝える者は山脇大膳という人の門人二三人しかないということが解ったんだ」
「…………」
「成瀬という人が、霞流忍術指南という看板を出したのは、江戸中の噂にして、仲間の者を呼ぶためだと見当をつけたが、後で考えると、これは兄の山脇玄内を呼ぶための苦しい計略だったんだ、――兄の山脇玄内が、泥棒になって江戸中を荒らしている。