Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十)金色の処女
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十)金色の処女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 137.868 Zeichen · 278 Bildschirme
「え、家の人を殺したんだって、誰の仕業か解るものですか、――若旦那の甲子太郎さんが縛られて行ったけれど、若旦那はあの時納戸で私と話していたんです。そんな細工の出来るわけはありゃしません」
どこまで発展するかも解らないお国の呪いを聞き捨てて、平次は出入りの鳶頭の家へ行ってみました。これは寅松という五十男。
「おや、銭形の親分さん、御苦労様で、――あの幽霊殺しの一件でございましょう、――とんだ人騒がせで」
そう言った滑らかな調子で、何でも話してくれますが、「その晩頼まれて、二人の小僧と一緒に、二階に陣取り、幽霊が出るのをきっかけに、梁の上を潜らした丈夫な綱を下へおろし、二階から幽霊だけを照していた龕灯仕掛けの灯を暗くして、幽霊の腰に綱をつけるのを待ち、下からの合図と一緒に、一生懸命引上げた」という外には何にもありません。
「お店のことをそう言っちゃ何ですが、百物語なんて、本当に馬鹿なことをやったものですよ。素人芝居とか、涼み船を出して踊るとか、もう少し智恵のある遊びもあったでしょうが――」
寅松の言うことはたったこれだけ、平次は張合のない心持でもう一度小法師へ引揚げました。