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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十)金色の処女

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十)金色の処女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 137.868 Zeichen · 278 Bildschirme

Aozora Bunko

ついては旦那、私が聞きたいと思うことを、みんな隠さずにおっしゃって頂けましょうか」

「それは言うまでもない事だ、なんなりと腑に落ちない事があったら訊くがよい」

「ではお尋ねしますが、上様を雑司ヶ谷の御鷹野に引付けるのは、なんか深い仔細がございましょう。小鳥のいるのは雑司ヶ谷ばかりじゃございません、目黒にも桐ヶ谷にも千住にも、この秋はことの外獲物が多いという評判でございます。それがどうしたわけで――」

「これこれ、段々声が高くなるではないか」

「ヘエ――、でもこれが判らなかった日には手のつけようがございません」

「話すよ――、薄々世間でも知っていることだ――、雑司ヶ谷の鷹野の帰り、上様には決って、大塚御薬園へ御立寄りになる、あの中に新築した高田御殿で、一碗の御薬湯を召上がるのが、きついお楽しみだ」

「と申しますと」

「世上の噂でも聞いたであろう、御薬園預りの本草家、峠宗寿軒の娘お小夜は、府内にも並ぶ者なしという美人だ」

「そうでございますってね、上様も全くお安くねえ」

「コレコレ、何を申す」

「ヘエ――、だが、有難うございました。それだけ伺えば大方筋はわかります。仔細あって私もお小夜の顔ぐらいは存じておりますが、あの女はどうしてどうして一筋縄でいける雌じゃございません――、宜しゅうございます。