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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十)金色の処女

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十)金色の処女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 137.868 Zeichen · 278 Bildschirme

Aozora Bunko

「お篠や宗次郎は?」

「あの二人は善人だよ、はなから、疑ってみる気もしなかった。もっとも、お篠は宗次郎に気があった。妹を人身御供に上げてまでも、宗次郎に出世させようとしたのは悪かったが、宗次郎がすぐ金を突っ返して来たと聞いて、自分の悪かった事に気が付いたのさ。それに、脇差は宗次郎のだと聞いて、てっきり下手人を宗次郎と思い込み、妹と宗次郎への申し訳に、自分で罪を背負って行く気になったんだろう、――考えはあさはかだが、あんな女は憎くないね」

平次はこんな事を言って、一度はお篠の道具に使われたガラッ八の顔を覗くのです。

「番頭を下手人と解ったのは?」

「宗次郎が帰ったあとで主人に会い、疑われもせず易々と殺せるのは、元吉か蔵人か清松の外にない。清松はそれほどの深い企みのある男でなし、蔵人は二本差のくせに、猫の子のような男だ、それに」

「それに?」

「帳尻を合せて大金を誤魔化すのは、番頭の外にない。有り金千三百四十八両と書いてあるのに、清松の盗んだ三百両を勘定することをうっかり忘れていたところなどは、落着いているようでもやっぱりあわてていたんだね」

「なるほどね」

「宗次郎の持って来た二百両の金を、どこかへ隠したに相違ない、どこへ隠したかいろいろ考えたが、――金の隠す場所は、金箱が一番いいと気が付いた。