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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十)金色の処女

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十)金色の処女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 137.868 Zeichen · 278 Bildschirme

Aozora Bunko

まだ検屍前の死骸は、夏の真昼の明るさに曝されて、長屋の奥といっても、何の蔽うところもなく見えます。

「血がひどいから滅茶滅茶に見えるが、後ろから抱きこむように、急所を狙って喉笛を掻き切ったのは大した手際だね」

「すると、庖丁使いの馴れた野郎だね、――鮪だって人間だってあまり変りはねえ」

ガラッ八はとんだところで溜飲をさげました。

「鉄砲笊を担いで歩く屑屋にしちゃ、品物がありすぎるようだ、周助は思いの外暮しが良かったかも知れないよ。念入りに押入や戸棚を見るがいい」

平次はガラッ八に指図しながら、自分もお勝手のあたりを覗いておりました。

「暮しが良いか悪いかは知らないが、ろくな袢纏一枚無いぜ、戸棚の中だって、味噌と塩と沢庵が少しあるっきりさ。ろくな膳も無い始末だ」

清吉は少し反抗的です。

「それが金を溜めている証拠じゃないか。商売物の品をあれだけ買いためている癖に、ろくな着替えも、膳や小鉢や、鰹節の片らも無いというのは、周助の並々でない心掛けだ」

「すると親分、どこかに金があったわけですね」

「きっとある。――その金が盗まれなきゃ、怨みの人殺しだ」

「さア大変ッ」