Japanische Klassiker mit Furigana
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ずいひつ しんへいけ
随筆 新平家
吉川 英治
Lesen Sie 随筆 新平家 (ずいひつ しんへいけ) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 213.575 Zeichen · 424 Bildschirme
の仮装行列には、第一に、仮装の清盛を先頭に立てることにした。
ところが、清盛と聞くと、たれも逃げて、なりてがない。ようやく、青年団を前に、郷土史家のO氏が、人間清盛の史的誤謬と、一般の先入観のまちがいをるる説明して、やっと清盛の扮装者を得たなどということがあったとか。
現存の諸寺にある清盛の肖像画に見ても、清盛は豊頬なる美男子であったらしい。長門本平家物語には「姿も優に人すぐれて、心ばえも賢かりけり」とある。
白河天皇のかくし御子であったといわれ、生母はその寵姫である。彼の子弟には、貴公子風の文化人が多い。九人の子女はみな傾国の美や佳人の園生であったという。
ただ、藤原氏だの、後の源氏に憎まれたことは一通りでない。つまりきのうの敗者からしっぺ返しをうけたのである。
従来、清盛を書いた小説としては、私の寡聞では、明治四十三年千代田書房発兌の山田美妙氏の平清盛があるだけではないかと思う。
これには、忠盛の病死前後は、貧乏で医師にも来て貰えなかったとする彼の伝説的な挿話が主題になっている。史実的には拠るところのない美妙氏の創作である。しかし清盛の一面観には、古い概念を破って、一般の矇を破っているところがある。