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Japanische Klassiker mit Furigana

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ずいひつ しんへいけ

随筆 新平家

吉川 英治

Lesen Sie 随筆 新平家 (ずいひつ しんへいけ) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 213.575 Zeichen · 424 Bildschirme

Aozora Bunko

そこで、思いきって入院した。この入院はしかしぼくの「新・平家物語」に取りかかる準備のつもりではあった。書き出してから仆れたりしては醜態だし誌面へも迷惑をかけるからである。

けれどこのため、編集部へは再び違約の手違いをかけ、翌昭和二十五年の四月号から初めて第一回が掲載された。最初の原稿が誌面に載るまえに、前後三年間も、なんだのかんだのと、編集部には、手数を煩わしたことになっている。ジャーナリストは気の短いものだが、思えばよく待ってくれたもので、じつに自分の得手勝手が後では申し訳なく思われた。

作家はつねに卵を抱いている牝鶏みたいなもので「何を書くか?」「何が書きたい」という課題を日ごろに温めていない人はあるまい。

平家物語もそのときの着想ではない。いつからということもなく漠然と日ごろの想念にあったものである。ただ、じっさいに着手するとなると、原典の大きな構成や自分の幻想からも、かんたんに、何回と目標を持ったり、また中途半端なものとして終わりたくもない。ふつう週刊誌の連載小説は二、三十回が慣例である。そこで編集部に相談すると、「回数も枚数も、存分にやってごらんなさい」