Japanische Klassiker mit Furigana
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ずいひつ しんへいけ
随筆 新平家
吉川 英治
Lesen Sie 随筆 新平家 (ずいひつ しんへいけ) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 213.575 Zeichen · 424 Bildschirme
カメラ風土記の取材では、足跡九州四国にあまねしという脚歴をもっている。「西部圏内なら、掌をさすように知っていますよ、孫悟空みたいにね。だからあすからの東道役はこの人です」と、嘉治さんがいう。悟空子、顔を赤くして、はにかむ。
嘉治さん健吉さんOさん組にも、こよいは多少変調が見られる。酒はのまなくてもフグのせいか。もっともこの夜健吉さんビールをよく飲む。少妓、中妓、老妓、三人ほど、いつのまにか座間に咲いている。
つい、尊名を逸したので、かりに彼女たちを、いろ子、はに子、ほへ子としておく。ほへ子申すに「はに子さんは稗搗節の名手ですよ」とある。「ヒエツキ節?」と、それからの話題が、ややしばらく、平家部落の五箇ノ庄や椎葉村のことに飛ぶ。
椎葉村とそこの稗搗節については、さきに春の別冊週刊朝日の誌上で、長谷川如是閑氏との対談に、このとき聞き得ただけのことを話してしまった。その後、それを読んではるばる椎葉まで行ったという読者もある。ここでは別冊との重複を避けて、省略しておく。
ただ、その一読者の手紙でおもしろいと思ったのは、あんな山岳中の山岳に、厳島神社が村社として祭られているということである。