Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ゆきぐにのはる
雪国の春
柳田 国男
Lesen Sie 雪国の春 (ゆきぐにのはる) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 136.000 Zeichen · 266 Bildschirme
火だこのできている皮を剥いでやろうと称して、小刀を鳴らして夜くるので、要するに信越地方などでいうヅクナシに対しての、神聖なる一つの脅迫である。
ナマハギのナマも同じく「火だこ」のことで、またナマケ者のナマとも関係があるように思う。ナゴミというのもまたそれらしいが、閉伊郡の海岸の人は、それを化け物のことだと私に教えてくれた。あるいはそのナゴミタクリが、こわい声でモーといってくるゆえに、これをモーコと称しまた一般に化け物をモーコといい、蒙古人のことだと説明した物知りさえあった。言うことを聞かぬ小児が大いにおどかされ、親の仲裁によって辛うじて宥してもらい、おとなしくその晩は寝ること、子供のない家でもいろいろむつかしい文句を述べ、後に酒を出されて仮面の下から飲むことなど、閉伊のナゴミも男鹿のナマハギもよく似ていて、その時期はどこの国でも、必ず正月十四日の深夜に限られている。すなわちこれが本来われわれの年の神の姿であったのだ。
旧仙台領から南へ行くと、くるにはくるが女子供は畏れない。ただめでたいことばかり述べ立てて、餅や酒をもらうことにのみ熱心である。半ば以上も遊戯化しているから、まじめな好青年はこの役に扮することを喜ばぬが、顔を隠し作り声をして、同じ日の夜くることだけは一様である。