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Japanische Klassiker mit Furigana

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ゆきぐにのはる

雪国の春

柳田 国男

Lesen Sie 雪国の春 (ゆきぐにのはる) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 136.000 Zeichen · 266 Bildschirme

Aozora Bunko

雪の越後に比べては冬も暖かいが、海が荒れて風強く、人は皆小屋の中に閉じこもる。その上にいろいろの木の実草の実が、今なお豊かに供給せられるのである。自分らはこういう地形を鳥の極楽と名づけているのだが、佐渡のようにあらゆる条件を完備した極楽は、そう多くはないように思う。

東海道ならば由比・蒲原・興津の山々、焼津に越える日本峠のように、汽車の響きと煙で小鳥をおびやかし、さらにいろいろの方法をもって捕獲を試みる所が、年を追うて増すばかりである。海辺の旅の寂しくなった原因は、一つには禽鳥の零落である。保存法の制定が時おくれ、かつ周到でないために、今日はもう捜してようやくにこれを見出すまでになった。大隅佐多の御崎山が、樹深くして木の実は珠をつづり、南から帰るほどの鳥の群れは、ことごとくこの山に遊んで久しく留まり、三冬連日の大舞楽場を現出していることは、かつて自分の驚喜して人に語らんとしたところであった。山の樹の生長は概して里人が伐って薪に積むよりもおそいから、まず通いやすい海沿いの林から、荒れていくのは是非もないことである。ただ幸いにして魚付林の利害は、はやくから漁民のこれを感じ知る者多く、これに次いでは宮島や金華山の他にも、島に鹿猿を保護するもの少なからず、また神霊のなおあらたかな御社では、森は下草まで大切に鎌を