Clásicos japoneses con furigana
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おうべいかっこく せいきょうにっき
井上円了・世界旅行記
井上 円了
Lee 井上円了・世界旅行記 (おうべいかっこく せいきょうにっき) de 井上 円了 (いのうええんりょう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 260.015 caracteres · 519 pantallas
第二七一、船中の食味
けだし、ヤソ教者はその神を立つるに、便利なる一方の理を見て、不便利なる他方の理を見ることあたわず。なんぞ、その見ることの偏頗なるや。例えば、水、火、空気は人生に必要なるものなり。人一日もこれを離るることあたわず。ゆえにヤソ教者必ず言わん、これ神の人に生を与うるために作るものなりと。しかるに水、火、空気は、その人を活かすと同時に人を殺すものなり。人生まれて、水、火、空気のその身に適せざるために死するもの幾千万あるを知らず。また水災、火災、風災のために、毎年人の生命を失うものいくばくあるを知らず。もし、神は人に生を与うるために、かくのごときものを作るということを得るときは、これと同時に、神は人を殺すために、かくのごときものを作るといわざるをえず。ヤソ教者が神は無用無益のものを作らずと喋々するもの、全く愚民の信仰を引く手段に過ぎざるなり。
第二七一、船中の食味
船客中、日本人八名あり。みな曰く、過般日本より欧州へ航するときは船中の食、その味いたって美なりしが、今度船中の食事はなはだあししと。政教子曰く、これ食事のあしきにあらず、久しく西洋にありて、かの地の食に慣れたるによる。